
静寂を裂くイ・ミヌPDの「カット」という声に、一言も話さず歩いていた俳優たちは、緊張のため息を吐き出しました。
近頃、工事を終えてオープンした仁川ソンド・コンベンシアは、23日午後KBS2TVの人気ドラマ「花より男子」で大統領の孫という役柄のユン・ジフのアートセンターに変身し、ジフとチャンディが互いの気持ちを確かめる舞台となりました。
チャンディに“カノン変奏曲”を聞かせるため、ピアノに向かうジフ役のキム・ヒョンジュンは、微笑を浮かべたまま、鍵盤に指をのせると、すぐに撮影現場にいたスタッフ達は息を殺し、ピアノの旋律に耳を傾け始めました。
しかし期待していた“カノン変奏曲”の代わりに流れた曲は、シム・スボンの「愛しか私は知らない(原題)」でした。
この曲は、「花より男子」の第15話でクム・ジャンディ役のク・ヘソンがク・ジュンピョ(イ・ミノ)の誕生パーティーで悲しそうに歌った曲で、この歌だと分かったク・ヘソンは微笑ながらキム・ヒョンジュンを見つめました。
ピアノ演奏が終わり、期待していた“カノン変奏曲”を弾かなかった理由についてキム・ヒョンジュンに尋ねると「ピアノは上手く弾けないので」と、苦笑いしながら説明しました。
キム・ヒョンジュンは、幼い頃に初級のバイエル下まで習って以来、しっかりとピアノを習ったことはないそうです。ただ肩越しに見て、真似しただけとのこと。
結局、ジフがジャンディにピアノ演奏を聞かせるシーンは、待機していたピアノ担当者が行い、撮影は終了となりました。
夜間撮影に入る直前、ノーカットニュースと出会ったキム・ヒョンジュンは、歌手から演技者に変身した感想などを打ち明けました。
「とても楽しいです。でも、徹夜での撮影が続いて、ついには演技をしているのか、何をしているのか分からなくなってしまいました。全てが終わったら、虚無感を感じてしまうかもしれないです」
イ・ミノ、キム・ボム、キム・ジュンなどと共にF4にキャスティングされ、キム・ヒョンジュンは「ダンス歌手に演技なんてできるのか?」、「重要度の高いユン・ジフ役をこなせるのか?」など、多くの心配の声を聞いてきました。たどたどしい発音などのせいで演技力不足騒ぎに巻き込まれたりもしました。しかし、先日の第19話、雨の中で繰り広げられたキム・ヒョンジュンの涙の演技が視聴者から好評を得て、このような心配を全て取り去りました。
「少しずつ、(演技力が)上がってきているのを自分でも感じます。楽になる気分って言えば良いでしょうか?」
キム・ヒョンジュンは、肩をそびやかせて満面の笑みを浮かべました。
「他の方々は大人気を博しているキャラクターを演じたのだから、次回作はプレッシャーが大きいだろうと言うのですが、プレッシャーは全くありません。歌手に戻ること自体がワクワクするんです。」
キム・ヒョンジュンは、31日午後9時にソウルオリンピック公演体操競技場で約4000人のファンを招待し、「花より男子」の最終回を共にする予定です。
「ファンのおかげで、ドラマで人気賞も頂きました。新たな挑戦が上手くいき、そのお礼として異例のイベントを準備してみました。31日のために色々と準備をしています。おそらくビックリする部分もあると思うので、期待してください。」
“ジフ先輩”で女性の心をときめかせたキム・ヒョンジュンは、すぐに歌手キム・ヒョンジュンとして戻ってきます。もうしばらくこのままでいたいという思いはないのでしょうか?
「ジフのように生きるのは5ヶ月で十分です。普段もジフのように暮らすことはできないじゃないですか。ドラマが終われば友達にも会って、旅行にも行こうと思っています。そしてこれまで6kgほど落ちてしまった体力も戻して、ジムにも通いたいです。舞台に立つ私の姿に期待してください。」
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